日本ハム退団の鶴岡 ポスト打診も「現役の火を消せていない」球団、ファンに感謝
日本ハムが2日、鶴岡慎也バッテリーコーチ兼任捕手(40)の退団を発表した。鶴岡は日本ハムからFA宣言してソフトバンクに移籍し、再びFA宣言の末、古巣に復帰したという異例のキャリアの持ち主でもある。
19年からコーチ兼任となっていたが、球団から発表されたコメントには、現役続行への強い思いが込められていた。「今回、現役を退いた場合のポストを打診してくれ、そして4年前にホークスからファイターズに戻してくれチャンスを与えていただいた球団には、すごく感謝しています」とした上で、「ただ、僕はまだ現役の火を消せていないですし、火が燃えているうちは現役を続ける道を模索したいと思います」と告白した。
さらに、再来年に開業予定される日本ハムの新球場についても、「心のどこかでファイターズの新球場でプレーしたい思いもあります」とし、「ファイターズのユニフォームでプレーすることはかないませんが、他のチームでやれるチャンスがあるのだったら、諦めずにやっていきたいです。今回の選択が正しいかどうか分かりませんが、自分自身が納得できる形でユニフォームを脱ぎたいというのが正直な気持ちなので前を向いていきます」とした。
17年オフに日本ハムに復帰が決まった時を振り返り、「一度はファイターズを出て行った僕を札幌ドームで温かい拍手で迎えてくれた北海道のファンの皆さんと、全国のファンの皆さんには言葉にならないぐらい感謝しています。こういう形でファイターズを去ることになって申し訳ない気持ちですし、ずっと応援してくれたファンの皆さんに、いつか恩返しできたらなと思っています」と改めて感謝した鶴岡。「自分なりに納得いくまでやり切りたいですし、悪あがきするのもテスト入団で入った僕らしいかなと思います。自分勝手ではありますが、これからもファンの皆さんには温かい目で見守っていただけたらうれしいなと思っています。ここまで本当にありがとうございました」と、今後の道を模索する。