新庄監督力説「人間性は大事」森本稀哲も「一緒に住んで人間性を変えて生活させた」
日本ハムの新庄剛志監督が(49)が4日、北海道札幌市内で就任会見を行った。ワインレッドのスーツに大きな襟を立てた白いシャツ、口元にうっすらとヒゲをたくわえ、サングラスをかけて会場入りした。
選手育成の根本に“人間性”の大切さを説いた。
「人間性というものは大事であって、人の悪口は言わない、『いただきます』、『ありがとうございました』の言える選手は育てていきたいですね」と話した。
「僕はちゃらんぽらんにしていますけどそういう上下関係はタイガース時代から、小っちゃいときから親の教育でしっかりしたものを持っていたので、そういうものを続けて皆さんに納得してもらってこういう立場に立たせてもらったので。選手には日々のプライベートとの生活は後で役立つよと教えていきたいと思う」と自身の経験も踏まえて力説した。
ここで例に挙げたのは日本ハム時代の盟友・森本稀哲(ひちょり)氏とのエピソード。
「最初ひちょりは、バッティングコーチから『ひちょり、こうやって打てよ』と言われて『はぁ?結局打ちゃーいいんでしょ』っていう性格だったんですよ。これじゃだめだと。『おいひちょり、来い』と。プライベートから一緒に住んでして人間性を変えて生活をさせて。そうしたらレギュラーをとり、気づけば1億円プレーヤーになって、今では素晴らしい大人になってると思うので。そういうところを変えていたらいいなと思います」と当時を振り返った。
「プレーは実はみんなうまいんですよ。あるきっかけをつかんでもらえれば、どっかーんといく期待はしているので。でも人間性というものはなかなか変わらないと思うので」と持論を展開した。