巨人の“超下克上”実現なるか、借金球団のCS突破は?
プロ野球・CSファイナルSがセ・パ両リーグで10日から開幕する。セのファーストSではレギュラーシーズン借金1で3位だった巨人が阪神に勝利した。これまで借金球団がCSを突破した例はない。今回の巨人が史上初の“超下克上”を実現させるか注目される。
これまで借金球団のCS進出は今回の巨人が6例目で以下の通り。
2009年・・・ヤクルト(3位、借金1)
2013年・・・広島(3位、借金3)
2015年・・・阪神(3位、借金1)
2016年・・・DeNA(3位、借金2)
2018年・・・巨人(3位、借金4)
2021年・・・巨人(3位、借金1)
この中でファイナルSへ進出したのは13年・広島、16年・DeNA、18年・巨人で今回が4例目。過去3例は、いずれもファイナルSで敗れCS突破はならなかった。ちなみに、パ・リーグはプレーオフ制度だった2005年・西武(3位、借金2)が第1ステージで敗退している。
一方、3位球団のファーストS突破は、セパ合わせて今回が17例目。セに限れば中止だった20年を除いて5年連続。16年・DeNA、17年・DeNA、18年・巨人、19年・阪神に続く3位球団のファイナルS進出だった。
ただし、3位球団のファイナルS突破は2010年のロッテと2017年・DeNA(貯金8)の2例のみとなっている。
10年のロッテはレギュラーシーズン3位で貯金8。中日との日本シリーズを制してプロ野球史上最大の“下克上日本一”と言われた。今回の巨人がCSを突破し、日本シリーズまで制すれば借金球団による“超下克上日本一”となる。
また、17年のDeNAはソフトバンクとの日本シリーズで2勝4敗で敗れている。
2007年からスタートしたCS制度は今年で15年目。セのファイナルSでは、ヤクルトが王者の意地を見せるか、巨人が下克上突破を果たすか・・・。ちなみに両球団の今季対戦勝敗成績は、11勝11敗3分け。神宮の戦いでも5勝5敗の五分となっている。
一方、パは優勝したオリックスと2位・ロッテが激突。両球団の今季対戦勝敗成績は10勝10敗5分け。セと同様に星取りは五分だ。ちなみに過去にパで2位、もしくは3位球団がCSを突破した例は先に触れた10年・ロッテ(3位)、18年・ソフトバンク(2位)、19年・ソフトバンク(2位)となっている。(デイリースポーツ記録係)