日本ハム新庄ビッグボス、清宮にダイエット指令「デブじゃね」 新庄流指導またさく裂
日本ハムの新庄剛志ビッグボス(49)が9日、沖縄県国頭村で行われている秋季キャンプ視察2日目で未完の大器を精力的に指導した。大きな期待を受けながら、4年目の今季は初めて1軍出場なしに終わるなど伸び悩む清宮幸太郎内野手(22)を直接指導し、来春キャンプまでのダイエット指令を出した。
フリー打撃練習を終えた後、ビッグボスの視線はある男だけを捉えていた。その先には守備練習に就くため、とぼとぼと一塁へと歩く清宮。手招きで呼び寄せると、緊急指導を始めた。
会話の途中、清宮の左脇腹付近をつまみ一言。「ちょっとデブじゃね?ちょっとやせない?」。これに対して体重103キロの清宮は「やせてしまったら、打球が飛ばなくなるのが怖いので…」と率直な感想を吐露した。
ただし、相手はビッグボス。さらに鋭く言い放つ。「今もそんなに打球飛んでないじゃん。昔の方が飛んでた。昔の方がスリムじゃなかった?それはキレがあったから」だと。
高校通算111本塁打。左の大砲候補として鳴り物入りで早実から入団した清宮だが、思うような成績を残せず、4年目の今季は初の1軍出場なし。そんな22歳の恐縮した様子を察したのか、別角度からもアプローチした。
「やせた方がモテるよ、かっこいい。スタイルのいい野球選手がベストでしょ?人間的にもダイエットってすごく、精神的に鍛えられる」と持論を展開しながら説き伏せた。
報道陣に対しても「みんなもプレッシャーをかけて。『やせてます?』って。常に」と呼びかけ。さらに清宮が仙台から大宮までの新幹線での移動中に牛タン弁当を7個食べた逸話を持ち出し、「できたら…3個くらいに」と具体的な要求もした。さらに自身の経験から、「硬い感じだった」という股関節周りの柔軟性を上げるよう指導も。ビートたけしの「コマネチ」ポーズのような動作を交え、直接訴えた。
清宮にとってダイエットは「今まで挑戦はあんまりしたことない」という未知の世界。一方で来季へ期する気持ちは強い。「やってみなきゃ分からない。答えは春のキャンプでというところかなと」と言った表情は既に引き締まっていた。