ヤクルト・奥川がMVP 第1戦で完封、賞金100万円 日本S「持ち味を発揮したい」
「セCSファイナルS・第3戦、ヤクルト2-2巨人」(12日、神宮球場)
大事な第1戦でプロ初完投初完封を記録したヤクルト・奥川が、セCSの最優秀選手賞に輝き、さらに冠協賛社のJERA株式会から「JERA MVP賞」を獲得。同社の佐野敏弘代表取締役会長から賞金100万円のボードを受け取り、20歳の右腕が最高の笑顔を見せた。
まさに、チームに勢いをもたらす快投だった。CSファイナルSの初戦を託されると、ファーストS突破で勢いに乗る巨人打線を相手に三振の山を築き、9回を6安打に抑えて9奪三振。CS最年少となる20歳6カ月での完封劇を演じた。
高津監督をして「もちろん期待して送り込んだが、あそこまでやってくれるとは正直、思っていなかった」とうならせた投球内容。「チーム全体に勢いをつけてくれる投球だった」と称賛の言葉がやむことはなかった。
MVP獲得にも「とてもうれしいが、日本シリーズもある。しっかり攻めて持ち味を発揮したい」と気を引き締めた奥川。今季の快進撃の象徴となった右腕が、自らが生まれた01年以来となる日本一へとチームを導く。