“シンジョーの考え”を早く知りたい 北別府氏「好き勝手やる方が結果出るかも」

 日本ハムの監督に就任した新庄剛志氏(49)が斬新なアイデアを連発。周囲を“新庄ワールド”に巻き込んでいるが、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「だれにも遠慮していない。もしかすると、結果を出すかもしれない」とビッグボスの手腕に期待している。

   ◇   ◇

 凄いね。言いたい放題というか、やりたい放題というか。さすが宇宙人と言われただけあって、周りを盛り上げる力は尋常ではないね。

 監督就任会見で「優勝なんて目指しません」と妙な啖呵を切ってたけど、そういう発想の人の方が怖いよね。怖いというのは結果を出すかもしれないという意味ですよ。

 好き勝手やると言えば、聞こえは悪いかもしれないが、あの名将と呼ばれた野村克也さんだって、誰にも遠慮することなく、いわば好き勝手やってチームを作り上げていったわけでしょう。

 最後に責任取るのはオレ。だから全部自分で決める。選手にも分かりやすい理屈だね。

 やりたいと思ったことを躊躇せずに実行に移すことは、なかなかできるもんじゃないと思う。やっぱり遠慮も配慮もするもの。周囲に。球団にも選手にも。

 でも遠慮や配慮をしてしまった結果、何も変えられないまま終わってしまうという采配も過去に見てきた。

 おそらく新庄ビッグボスは、何年も監督をやるつもりはないんだろうね。ひょっとしたら1年でオサラバぐらいの覚悟でやろうとしているのかもしれない。

 メジャーに行ったときは、えーっと思ったもんですよ。運動能力が非常に高くて、守備走塁はメジャーでも十分に通用すると思っていたけれど、打撃面で疑問に感じていた。しかし、短いながらもレギュラーを張ったし、実績は作ったよね。

 わずか3年で帰ってきたところに“潔さ”も見えたね。実行するのも早ければ、見切りをつけるのも早い!

 “レギュラーはだれも決まっていない”みたいなことも言ってたけど、本音だろうね。来季の開幕。いったいどんなオーダーになっているのだろう。

 鳴り物入りで入団しながら、芽の出ていない清宮あたりを肉体改造させて、生き返らせるぐらいはサラッとやりそうだね。

 意外に新しい選手を発掘したり、埋もれた選手を蘇生させたりするのがうまいような気がするね。何せ独特の野球観だから。

 現役時代の「新庄」は皆さんが知っているとおり、敬遠球をヒットにするような、まさに“宇宙から来た選手”だったね。

 マウンドから打席をうかがっても、何を狙っているのか読めない。油断のならない選手だった。我々とは考え方が違う人というのかね。

 会見ではノムラの考えの向こうを張って?“シンジョーの考え”をノートか冊子にして選手に渡したいような話をしていたけど、私も早くその内容を知りたいですよ。どんなことが書いてあるのか、興味深い。

 本格的にはスプリングキャンプからだね。新庄ビッグボスの新しい日本ハムに期待しましょう。

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