元ロッテ・渡辺俊介監督が都市対抗初陣星 苦難報われ「うれしい」
「都市対抗野球・1回戦、日本製鉄かずさマジック5-3西濃運輸」(28日、東京ドーム)
開幕して1回戦3試合が行われ、JR東日本東北(仙台市)、NTT西日本(大阪市)、日本製鉄かずさマジック(君津市)が2回戦に進出。元ロッテ投手の日本製鉄かずさマジック・渡辺俊介監督(45)は、都市対抗初采配での初勝利となった。決勝は12月9日。昨年は新型コロナウイルスの影響で実施を取りやめていた名物の応援団による応援が復活した。
指揮官として忘れられない歓喜だ。就任2年目の渡辺監督が、都市対抗初采配で初勝利。スタンドからの拍手を浴びながら、「率直にうれしいです。本当に僕は何もしていない。ただ祈っていました」とナインを称えた。
三回に主将・田中健内野手(32)の左中間ソロで先制し、同点の七回1死三塁には再び田中が左前適時打を放つなど4得点で突き放した。投げては五回途中から登板の橘朋晃投手(29)が5回5安打2失点。「選手たちがよくやってくれました」と頼もしく映った。
苦難が報われた。昨年の都市対抗は予選敗退。責任から謝罪に回った。今年5月の日本選手権・関東代表決定戦は、メンバーの新型コロナウイルス陽性で出場辞退。ようやくたどり着いた大舞台で最高の瞬間を味わった。