侍ジャパン・栗山英樹監督「必要ですか?翔平」就任会見で大谷関連の問いに逆質問
侍ジャパンの新監督に前日本ハム監督の栗山英樹氏が就任することが決定し、2日、都内で会見を行った。
栗山監督は「トップチームの指揮を執らせていただくことになりました。日の丸をつける意味、ジャパンチームの重さ、責任を心の底から感じています」とあいさつ。続けて「誰より野球を愛して、選手を愛して、精いっぱい頑張りたいと思います」、「日本野球たるものはなんたるものか、示していきたい」などと栗山監督らしく決意表明した。
今季まで日本ハムで10年間指揮を執り、リーグ優勝2度、16年は日本一にも輝いた。さらに大谷翔平投手(現エンゼルス)には投打二刀流にも挑戦させ、世界的なスーパースターとなる道筋を開いた。
国際大会における大リーガーの招集はハードルが高い。栗山監督には“愛弟子”大谷の招集にも期待が集まるが「必要ですか?翔平?」と笑顔で逆質問。続けて待望論を受け止めるように、「ファンの人が見たい夢のようなチームになってほしい。そのためにどうしたらいいか考えて行きたい」と語った。
一方で実力やコンディションを見極めながら、特別扱いもしない考え。「大谷選手以外にもアメリカでプレーしている選手もいるし、全ての要素から考えながら勝てる選手を選んでいく。(投手大谷、打者大谷)ふたりの選手が全体像のなかで必要ならそういう風に思うでしょうし、そこだけ特別ということはないが、必要なら誰であろうとお願いにいく」とも語った。
侍ジャパンは稲葉篤紀監督がチームを率いて、今夏の東京五輪では金メダルを獲得。栗山氏は23年春に開催予定の第5回WBCでの3大会ぶり世界一を目指し、チーム作りをしていく。