松坂大輔が感涙 イチロー氏「許せ、大輔」とサプライズ登場、颯爽と去る 引退セレモニー
今季限りで現役を引退した西武・松坂大輔投手が4日、「ライオンズ サンクスフェスタ2021」内で行われた引退セレモニーに出席した。
まずはビデオメッセージ。元横浜高校監督の渡辺元智氏、WBCを共に戦ったソフトバンクの王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーと巨人の原辰徳監督、工藤公康前ソフトバンク監督、オリックスの中嶋聡監督、“怪物”つながりで“昭和の怪物”江川卓氏と、関わりのある多くの人物から寄せられた。
さらに、花束贈呈では親交が深い俳優の妻夫木聡が登場。続いて、入団時の西武監督である東尾修氏からも花束を贈呈され、次にグラウンドに帰ってくるときは、ライオンズのユニホームを着ることを求められた。
自身のスピーチになると松坂は、事前に考えてきた文章を読み上げ恩師、ファン、チームメート、関係者に感謝し、「最後は普通に投げられなくなるまで、野球を続けてくることができて、本当に幸せでした」、「悔しい経験をバネに僕は挑戦してきました。そこは自分が自信を持って…誇れる部分だと思っています」と思いを口にした。その後、場内を1周し、グラウンドから立ち去ろうとするところで呼び止められた。
すると、大型ビジョンにマリナーズのユニホームを着たイチロー氏の姿が映し出された。名勝負を繰り広げてきた2人。そこで、イチロー氏のビデオメッセージがおくられるのかと思いきや…。「どんな言葉をかけていいのか、なかなか言葉が見つからないよ。だから僕には、こんなやり方しかできません。許せ、大輔」と発すると、カメラが切り替わって、松坂の姿が映し出された。
そこへスーツ姿のイチロー氏が颯爽と登場。スタンドから悲鳴にも似た歓声も上がる中、花束を手渡してねぎらうと、そのまま去っていった。驚いた様子の松坂は戸惑いつつ、感激の涙を流していた。