楽天の石井一久監督兼ＧＭ（４８）が４日、楽天生命パークで行われた新入団会見後に報道陣の取材に応じ、３日に残留を発表した田中将の決断について「特別驚くことはなかった」と語った。

　右腕と来季について話し合いの機会を持ったのは１２月に入ってから。４勝９敗と不本意なシーズンを送った背番号１８の性格を「やられたままじゃ終われないっていう、ファイターっていうか・・・」と理解していた指揮官は「僕の中では（来季も）おそらくここでやるだろうっていうのは、シーズン終わってすぐ自分の中では感じていた」と、気をもむこともなく、右腕の決断を待っていた。

　そんな中で舞い込んできた、これ以上ない朗報だったが「やっぱりその道に進むんだなっていう」と冷静に受け止めた指揮官。「やられたらやり返すってところは一番持っている選手なので、そういう選択は当然かなと思います」と全幅の信頼を寄せ、来季の巻き返しを期待していた。