千賀“オプトアウト付き5年契約”は球団にもメリット「国内他球団でプレー」のリスク回避
異例の契約となったソフトバンクの千賀滉大投手。5日に臨んだ契約更改で、オプトアウト付きの5年契約でサインをした。
オプトアウトとは、選手自ら契約を途中で見直しや破棄することができる権利。米メジャーでは一般的に契約条項に盛り込まれるが、日本球界ではまだ馴染みが薄い。
千賀はかねてよりメジャー志望を口にし、球団にポスティングによる移籍も要望していた。しかし、球団はそれを認めない姿勢を貫いてきた。
そんな中、今年10月に国内FA権を取得。順調に行けば来季中にも海外FA権を取得する。
ソフトバンクの三笠GMは今回の契約について、両者にメリットがあると述べた。「海外FA取得を前提にして1年契約をした場合、仮に大怪我をしたらメジャー移籍どころか先の契約がなくなるリスクが選手にはあります。一方で、球団としては海外に行かなかった場合はホークスでプレーすることになるのがメリット。諸般の事情が変わり、国内他球団でプレーするというリスクはなくなります」
そのうえで、三笠GMは「彼は日本を代表する投手ですし、育成出身でもあります。みんなのロールモデルになれるピッチャー。マウンドでのパフォーマンスはもちろん、チームにいい影響を与えた選手なので、国内FA権を取得した中でも来年もホークスに残ってくれて嬉しく思っている」と高い評価を口にした。
一方で、来季以降に海外FA権を取得しメジャー挑戦するとなった場合も「それは選手の権利ですから」と快く送り出す姿勢も示した。