ヤクルトの山田哲人内野手（２９）が８日、都内で契約更改交渉に臨み、現状維持の５億円プラス出来高払いでサインした。主将としてチームの連覇と個人的な飛躍も約束。「守備でも評価されたい。菊池さんという高い壁があるが、何としても頑張って超えたい」と初のゴールデン・グラブ賞を目指す。（金額は推定）

　二塁手としての最高地位へ。９年連続で同賞を獲得しているのが広島・菊池涼。「監督やコーチから『よくやった』と言われる頻度が多く、守備で貢献した達成感はあった。でもまだ上がいる。満足せずにうまくなりたい」と、プロ入り直後から描いた目標を追い続ける。

　また「毎年の目標」と話すトリプルスリーも目指す。１８年以降、遠のいている４度目の偉業だ。山田自身、６年ぶりのリーグ制覇＆日本一の喜びと同時に「正直期待されている数字ではない。主将として一番は結果で引っ張っていきたい」と表情を引き締める。向かうは連覇。強い気持ちでチームをけん引する。