オリックスの福田周平内野手（２９）が１０日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、２０００万増の６０００万円でサインした。来季は背番号「４」から「１」へ変更。球団では福良淳一ＧＭが現役時代に付けた番号で連覇へ貢献する。

　日本シリーズ終了後、福田自らが福良ＧＭに“直訴”していた。「僕から言いました。『１』にしたいと。（印象も）かっこいい」。今季まで「１」だったモヤの退団で“空き番状態”に。すぐさま行動に移し「（福良ＧＭから）いいよ、と」と了承を得た形だ。

　数字のイメージだけではない。目指す選手像に近い人物が背負った番号だったことも大きな理由。「福良さんの成績を見て、僕が目指すべき成績でもある」。俊足好打で９５、９６年は連覇に貢献した福良ＧＭの現役時代を理想として掲げる。

　その心意気に相好を崩した。福田の思いに福良ＧＭは「抜いてほしいよね、全部の成績」と期待。「それぐらいやってもらわないと」とゲキを飛ばした。

　充実の１年を２２年につなげる。今季は外野に挑戦。シーズン途中から「１番・中堅」に定着した。「やりがいもあって楽しかった」。大先輩の背番号を継承する２２年。連覇＆日本一を狙う。（金額は推定）