首都大学野球リーグの日体大が２０日、横浜市内の同大学グラウンドで年内の活動を終えた。来秋ドラフト候補に挙がる矢沢宏太投手（３年・藤嶺藤沢）は最速１５０キロ左腕で、チーム随一の飛距離を誇る左の強打者としても非凡。大学ラストイヤーへ「自分に期待したい」と最優秀投手と首位打者の２冠を目標に掲げた。

　高校時代には投手としても野手としても注目を集めた中、プロ志望届を出しながら指名漏れを経験した。日体大に進学後も古城隆利監督のもと、投打二刀流を継続。２年秋に外野手、今秋は投手としてベストナインを獲得するなど着実に成長を遂げてきた。

　本人も「自分の可能性というのは広げていきたい」と力を込めるように、今春のリーグ戦からはＤＨを解除して“リアル二刀流”でのプレーも果たした。「ドラフト１位というのをずっと目標にしてやってきました。（投手としても野手としても）どっちもそのレベルにいけるように」と来秋ドラフトの主役の座をつかんでみせる。