ドラフト候補の須磨翔風・槙野 OBの阪神・才木が師事するトレーナーの下で鍛錬中
須磨翔風の来秋ドラフト候補の最速143キロ右腕・槙野時斗投手(2年)が21日、同校グラウンドで練習を行い、OBである阪神・才木超えを誓った。
今秋の兵庫大会3回戦の神戸国際大付戦では、6球団のスカウトが視察する中先発し、8回10安打5失点で敗戦。それでも、視察したスカウトからは直球の回転数を評価する声が上がるなど潜在能力の高さを感じさせた。
11月23日に行われた市尼崎との年内最後の練習試合では、阪神含む8球団が視察。オフシーズンに入った練習でも既に複数球団のスカウトが訪れるなど、来秋のドラフトに向けて注目度は高まってきている。
「最速150キロを目指していきたい」と今冬の進化の末に見据えるのは、高校時代に最速148キロだった才木を超える大台突破。目標を達成するためにも、高校時代から才木が師事する青山武士トレーナーの指導を仰ぎひと冬を越える。
特に力を入れているのが股関節の動きだ。学校で座っている時にも「じっとはできないです」と、股関節の動きを意識して足踏みをするなど徹底的に動作改善に取り組んでいる。
高校野球のオフシーズンと言えば、体重増加を狙う“食トレ”が定番。ただ、槙野は日本ハムの新庄剛志ビッグボス(49)の言葉から、考えて食トレに臨む。「体重を重くしないといけないなと思っていたけど、絞ってもあまり変わらないと言っていた」とビッグボスが清宮幸太郎内野手(22)に出したダイエット指令に着目。「小さな所も気にかけていかないと上には行けない」とやみくもに食べるのではなく、体を作るための食事に力を入れる。
青山トレーナーからも「良くなってきている。期待できるな」と声をかけられ、冬のトレーニングは順調に進んでいる。大台突破に向けて、価値あるひと冬に。「春でいいスタートを切れるように、上を目指していきたい」。虎戦士である先輩右腕の背中を追い、鍛錬を積んでいく。