楽天の石井一久監督兼ＧＭ（４８）が２５日、取材に応じ、この日、入団会見を行った西川遥輝外野手（２９）について「普通に見て一流の選手だと思う。そういう一流選手のプレーをしてくれれば」と期待を込めた。

　高い出塁率と、盗塁王４度獲得の走力を兼ね備える西川。指揮官は西川を「基本的に塁に出ることにすごく特化した素晴らしい選手。次の塁を狙うというところも素晴らしい才能を持っている」と評価した。

　一方で守備の部分では一部から課題を指摘されている。「皆さん肩に問題というところを言うと思うんですけども、そこはそれを補うだけの部分というのは守備範囲にしてもそうですし、しっかりと持っている選手だと思います。とりあえず細かいことをごたく並べる前に、普通に見て一流の選手だと思う」と石井監督兼ＧＭ。西川につきまとう不安要素を一蹴した。

　西川の加入によって、来季の外野争いは熾烈（しれつ）を極めることが想定される。「ゲームに勝つこともすごく大事ですし、次世代を担っていく選手という育成も大事だと思います。ただ僕はやみくもに世代交代をさせる必要はないので。やみくもにそこができない選手にポジションを与えるつもりもない。しっかりそこまで上がってきてほしいなと思います」。若手にもはっぱをかけ、高いレベルの定位置争いを期待した。