中日 岩嵜獲得で見える狙い 立浪監督「必要な戦力で大変ありがたい」
中日は27日、ソフトバンクへFA移籍した又吉克樹投手の人的補償として、岩嵜翔投手(32)を獲得したと発表した。
岩嵜は17年には最優秀中継ぎのタイトルも獲得。立浪監督は「このような形でドラゴンズにきてもらう事になりましたが、必要な戦力として大変ありがたく思っています。新天地でもしっかり結果を出せる環境を作り期待しています」とエールを送った。
通算2480安打を放っているレジェンド指揮官だが、就任後、まずは守備を徹底的に固めていく方針を明言している。広いナゴヤドームを本拠地にし、かつては1点を守り抜く野球で黄金時代を築いたチーム。指揮官は又吉の抜けたブルペンを強化する形で、実績ある右腕に白羽を立てた。
今季、チームは12球団ワーストの得点力。今オフは助っ人も獲得していない事情も含め、課題解消へ、野手獲得の可能性も予想されていた。ただ、根尾、石川、岡林ら期待の若手が多く、ドラフトでは5人の新人野手も獲得。野手は若手の力を伸ばしながら、守り勝つ野球で白星を積み重ねていく考えだ。
岩嵜は17年には72登板で防御率1・99の好成績を残し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。18年以降は故障も重なったが、今季は5月までに25試合に登板するなど復調気配。トータルでは48試合の登板で防御率4・17の成績を残した。
移籍が決まり、「来年、再起をかけたシーズンと見据えていたので、今回の移籍をチャンスととらえ、自分を選んで頂いた中日球団に感謝しつつ、精一杯のピッチングができればと思います」と奮起を誓っている。