新人記録ラッシュの牧、左腕最速163キロ デイリーが選ぶDeNA10大ニュース
デイリースポーツが選ぶDeNAの10大ニュース。三浦監督が就任1年目の今季は、6年ぶりの最下位。だが、新人の大活躍や、けが人の復活など、明るい話題もあった2021年を振り返る。
【1】牧が新人記録ラッシュなど大活躍
中大からドラフト2位で入団した牧は、昨年までロペスが背負った背番号「2」を継承。球団史上初となる開幕一塁でのスタメンを勝ち取り、結果を残し続けた。
前半戦は打率・277で終えるも、後半戦は同・372。最終的にはセ・リーグ3位の打率・314、22本塁打、72打点だった。8月25日の阪神戦(京セラ)では、新人初のサイクル安打を達成。4月6日・中日戦(バンテリン)では球団通算8000号のメモリアル弾も放った。
新人で打率3割超えは1998年の坪井智哉、高橋由伸以来、23年ぶり。また打率3割、20本塁打は86年の清原和博以来、35年ぶり4人目の快挙だった。猛打賞は58年・長嶋茂雄の14回に並んで新人タイ。新人王は逃したが、新人特別賞に輝いた。
【2】12球団唯一、開幕時に全外国人選手が不在
新型コロナウイルス感染拡大を受け、育成選手を含む全10人が開幕に間に合わず。中大砲コンビのオースティン、ソトと、勝利の方程式として期待されたエスコバーの不在は、開幕ダッシュ失敗の大きな要因になった。
【3】三浦新監督が苦難の船出
初勝利は開幕から9試合目と苦しんだ。開幕から2分けを挟んだ6連敗で、新監督のワースト記録を更新。4月には10連敗(2分けを挟む)もあり、4月終了時点で借金15は2003年以来のワーストタイ記録だった。シーズンでは借金19で6年ぶりの最下位に沈んだ。
【4】ドラフト会議で小園を獲得
高校生ナンバー1との呼び声が高い市和歌山・小園健太投手(18)を阪神と競合の末、三浦監督が引き当てた。背番号は三浦監督が現役時代に背負った「18」を継承した。
【5】1998年のV戦士がコーチとして復帰
98年に主力として横浜(現・DeNA)の日本一に貢献した石井琢朗氏、鈴木尚典氏、斎藤隆氏がコーチとして古巣に復帰した。石井氏は14年ぶり、鈴木氏は12年ぶり、斎藤氏は17年ぶりにベイスターズのユニホームに袖を通す。また当時は4年目だった相川亮二氏もコーチとして戻ってきた。
【6】エスコバーがNPB左腕最速の163キロを計測
6月13日の日本ハム戦(札幌ド)の八回無死。エスコバーが先頭・西川の4球目に直球を投げ込むと、163キロを計測。NPB左腕では最速記録。「男は黙って投げるだけ」を決めゼリフにする左腕は、来季から新たに2年契約を結んだ。
【7】楽天から藤田一也、日本ハムから大田泰示を獲得
楽天を戦力外となった藤田を獲得。藤田は10年ぶりの古巣復帰となった。日本ハムからノンテンダー(自由契約)となっていた大田も獲得した。
【8】FA権保持者が続々と残留表明
今季国内FA権を取得した宮崎が6年12億円(金額は推定)、山崎は単年契約で残留した。ともにFA権は行使せずに残留した。また海外FA権を取得した大和は、FA権を行使し、新たに2年契約を結んだ。
【9】セ・リーグ初。ドラフト9位以下からの1億円突破
主将の佐野が、5年目で初の全試合出場。2年連続3割を記録し、4000万増の1億1000万円でサイン(金額は推定)。セ・リーグのドラフト9位以下の選手では初となる、年俸1億円超えを果たした。
【10】先発の柱である今永、東が復活
6月13日の日本ハム戦(札幌ド)で今永が309日ぶりの白星。左肩の手術から、復活を果たした。また左肘のトミー・ジョン手術を受けた東は10月23日の中日戦(横浜)で792日ぶりの白星を挙げた。