マー君8年ぶり復帰、電撃トレード、年の瀬にも大物獲得 デイリーが選ぶ楽天10大ニュース
デイリースポーツが選ぶ楽天の10大ニュース。石井新監督の下、2013年以来の日本一を目指したシーズンは3位に終わった。球団レジェンドの復帰や、ドラ1ルーキーの活躍などがあった21年を振り返る。
【1】田中将が8年ぶり復帰
キャンプインを目前に控えた1月28日、日本列島に「田中将 楽天復帰」のニュースが駆け巡った。13年に24勝無敗で球団初の日本一に導いた右腕が米大リーグ・ヤンキースから帰還。東北のみならず、日本中が湧いた。
自身2戦目の4月24日・西武戦(楽天生命)で6回3安打1失点の好投。国内での2736日ぶりの白星は節目のNPB通算100勝となった。お立ち台では「ただいま!」とファンに復帰を改めて報告した。
【2】石井監督が開幕戦で初陣星
21年は衝撃の一発から始まった。開幕戦となった3月26日・日本ハム戦(楽天生命)。辰己が上沢の初球をたたき、初球先頭打者弾を放った。3位・パリーグでは51年ぶり4人目の快挙。試合は8-2で勝利し、石井新監督が1勝目をつかんだ。
【3】松井が史上最年少の通算150セーブを達成
守護神が球史に名を刻んだ。5月9日・日本ハム戦(札幌ド)で史上16人目の通算150セーブを達成。25歳7カ月での到達は、DeNA・山崎の26歳9カ月を上回り、最年少記録となった。ちなみに通算200セーブの最年少到達者は元横浜・佐々木主浩で30歳6カ月。記録更新も十分視野に入る。
【4】前日本ハムの西川を獲得
年の瀬にビックニュースが飛び込んだ。日本ハムを自由契約となっていた西川を獲得。楽天の外野陣は島内、辰己、岡島らがいるが、盗塁王を4度獲得している走力を含めた実績に着目し、補強に踏み切った。
【5】島内が本拠地の球宴MVPを獲得
楽天生命パークで行われた球宴2戦目に躍動した。島内は決勝の適時二塁打を含む3安打3打点の活躍で文句なしのMVPに輝いた。目の下には「○」と「×」のアイブラックを描き、見た目でもファンを楽しませた。シーズンで打点王も獲得。大きく飛躍した一年となった。
【6】田中将が残留発表
楽天とは1月に2年契約を結んでいたが、1年目のシーズン終了後での契約見直し条項を盛り込んでいた右腕。メジャー復帰の可能性もあった中、12月3日に残留を発表した。翌4日のファン感謝祭で「来季も楽天でプレーすることになりました」とファンに残留を生報告した。
【7】ドラフト1位・早川がプロ初登板初先発初勝利
4球団競合で獲得した黄金ルーキーが期待通りの投球を見せた。早川が開幕3戦目の3月28日・日本ハム戦(楽天生命)でプロ初登板初先発し、6回4安打無失点で初勝利を挙げた。2度の満塁のピンチを無失点でしのぐなど、気迫の投球でファンのハートをわしづかみにした。
【8】炭谷が電撃トレードで巨人から加入
7月4日、楽天が巨人の炭谷を金銭トレードで獲得したと発表。巨人が試合中の異例の発表だった。炭谷は7月6日・オリックス戦(京セラ)でデビューすると、楽天では51試合に出場し、後半戦は正捕手格としてチームを引っ張った。
【9】新助っ人のカスティーヨが来日初打席で負傷離脱
4月23日・西武戦(楽天生命)でカスティーヨが「3番・右翼」でデビュー。しかし、初回の初打席で左脇腹を負傷。そのまま途中交代となり、出場選手登録を抹消。約2カ月の戦線離脱を余儀なくされた。カスティーヨは復帰後も本来の力を出し切れず、シーズン終了後に契約満了で退団となった。
【10】辰己が球団初の外野部門でゴールデングラブ賞獲得
2018年度のドラ1が、3年目の今季は自己最多の130試合に出場。2失策で守備率・993。リーグ3位の8補殺も記録した。リーグ屈指の俊足強肩の外野手として活躍。外野部門でのゴールデングラブ賞選出は、球団創設17年目で初となった。