春季キャンプは有観客開催 NPB斉藤コミッショナー「よほどのことがない限り」
プロ野球とJリーグ合同の「新型コロナウイルス対策連絡会議」が11日、オンラインで開催され、プロ野球の斉藤惇コミッショナー(82)は2月からの春季キャンプを有観客で行う方針を明らかにした。新型コロナの変異株「オミクロン株」の影響でキャンプ地の1つである沖縄県で感染拡大も、感染予防対策の徹底で2年ぶりの有観客キャンプを実現させる考えだ。
沖縄県では「オミクロン株」によって感染者が急増。9日からは「まん延防止等重点措置」が今月末までの期間で適用されたが、斉藤コミッショナーは「有観客でキャンプを行う位置づけにしている」と、現時点で有観客キャンプ実施の予定であることを明言した。
「まん延防止等重点措置」でのイベント開催として、大声なしで観客上限2万人以下という政府、沖縄県の対処方針に従って開催されることになる。
現在も自治体側と密に情報交換を続けているが、斉藤コミッショナーは昨年末に有観客キャンプ実施で合意したことを明かした上で「今、自治体側から変更したいという声は出ていない。よほどのことがない限り、その条件で進行すると思っている」と説明した。
そのために、検査態勢の見直しも行う。この日行われた12球団代表者会議でも有観客キャンプの方針を確認した上で、当初は各球団とも週1回のPCRなどの検査を予定していたが、週2回に検査頻度を増やすことも検討する考えだ。
今後、緊急事態宣言発令などの事態の変化について日本野球機構(NPB)の井原事務局長は「大前提は地元の方も含めた安心安全」と話し、柔軟に対応する構えだ。ただ、コロナ禍での2年間の経験を基に、2年ぶり有観客キャンプ実現へ準備を進めていく。