オリックス・宮城 山本に挑戦状 最優秀防御率取って「ちょっと言いたいことがある」
オリックスの宮城大弥投手(20)が15日、大阪市此花区のオセアンBSで自主トレを公開した。今季の目標に掲げたのは“打倒・山本由伸”。昨季、投手タイトルを総なめしたエースから「1つでも(タイトルを)取って、ちょっと言いたいことがある」と挑戦状をたたきつけ、最優秀防御率奪取に狙いを定めた。
20歳の若き左腕が球場に姿を見せると、シャッター音が響き渡る。たった一人で行う、舞洲での自主トレ。エースばかりに頼ってはいられない-。宮城が先発ローテを担う責任感は背中からも、言葉からも伝わってきた。
今季の目標を聞かれると、不敵な笑みを浮かべ、挑戦状をたたきつけた。「先輩(山本)がいるので、その人から1つ(タイトルを)取って、ちょっと言いたいことがある」。昨年12月のNPBアワーズでは新人王を受賞後、「由伸さんから1個取れたら」とタイトル奪取を宣言。年が明け、その気持ちはさらに高まっていた。
言いたいことは「秘密」と隠したが、「ものを言えるような人になりたい」と闘志はメラメラ。「投手として防御率を取れたら」と最優秀防御率を一番の狙いに定めた。昨季は山本の防御率1・39に対して、宮城はリーグ2位の同2・51。差は大きいが、お互いに刺激し合うことで確実に相乗効果は生まれる。
現在はフォームを改良中。キャンプまでに課題を見つけ、技術だけでなく全ての向上を目指している。勝ち星は「13勝を超えたらいい」と気合十分だ。
「あの人(山本)もバチバチに来そう」と警戒したが、リスペクトする証しだろう。宮城が山本からタイトルを奪えれば、チームの連覇が見えてくる。