水島新司さん死去 野球界から続々追悼 松坂大輔氏「勉強させてもらった」王氏「恩人」
「ドカベン」「野球狂の詩」「あぶさん」などの野球漫画で知られる漫画家・水島新司さんが、東京都内の病院で死去したことが17日、分かった。82歳。所属事務所「水島プロダクション」が発表した。
野球界の発展に多大な貢献をした水島さん。訃報を受け、プロ野球界からは続々と追悼のコメントが寄せられた。松坂大輔氏はツイッターで「学生時代から読んでいた漫画ドカベンに自分が初めて出た時の喜びは今でも忘れません…。こんなルールがあったんだと勉強させてもらった事もあります」「明訓打線を自分ならどう投げたら抑えられるか想像したこともあった」などと回顧。好きな選手は不知火投手だったとし、「今だからこそ子供たち、指導者の方にも読んでほしい野球漫画だと思います。自分もまた読み返したいと思います。水島先生、ありがとうございました」と感謝した。
ソフトバンク・王貞治会長は球団を通じてコメント。水島さんは特にホークスへの思い入れが強く「水島さんは南海・ダイエーとホークスが弱い時に支えていただいたホークスの恩人です。私がホークスに来た時もキャンプやグラウンドに来て熱心に応援していただきました」と振り返った。球場で何度も激励され、「ホークスとは縁の深い人でしたので大変残念です。心からご冥福をお祈り致します」と落胆の色をにじませた。
同じくソフトバンクOBの斉藤和巳氏はSNSを更新。「“先生”が亡くなられた。ドカベン世代ではない。でもドカベンに出た事は自慢になった。チーム内でも自慢し合ってた。周りの人達も喜んでくれてた」と振り返り、「ホークスを誰よりも愛してくれていた先生。天国でもホークスを見守っていてください」などと呼びかけた。
広島OBの高橋慶彦氏はツイッターに水島さんから送られた色紙を添付し、「野球漫画の巨匠、水島先生の漫画を読んで多くの野球少年が夢を抱いたと思います。長い間お疲れ様でした。本当に素晴らしい作品をありがとうございました」と感謝を述べた。