巨人 即戦力3投手2軍スタート 異例の桑田流に原監督も同調「焦る必要は全くない」
巨人は20日、川崎市のジャイアンツ球場でコーチ会議を開き、ドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=ら即戦力の新人3投手は、キャンプ2軍スタートが濃厚となった。異例の試みだが、金の卵をじっくり育てる意向だ。
期待のルーキーは大勢に加え、ドラフト2位・山田(JR東日本)、同3位・赤星(日大)。この日、ブルペンで捕手を立たせて投球練習した3投手は、キャンプで時間をかけて調整する見通しだ。
発案者の桑田投手チーフコーチは「僕は、新人は2軍からスタートするべきだと思っています」と明かす。これに原監督も同調し「焦る必要は全くない。ファームで、ゆっくりスタートしてくれる方を望む」と語った。
1年目のキャンプは重圧もかかり、焦ってしまうもの。だからこそコンディションを優先させたいという“親心”だ。2軍で心技体を磨かせたい考えもある。桑田投手チーフコーチも1年目のキャンプは2軍スタートで、鍛錬を積んで、エースになった。その経験も踏まえてのことだろう。
状態が良ければ「実力主義だから当然(キャンプ中に)上(1軍)でということになる」と指揮官。段階を踏んで、貴重な戦力を育て上げる。