巨人、桑田式ブルペン改革 制球力アップへ距離の短いブルペン作る

 巨人は21日、都内でスタッフ会議を開き、桑田真澄投手チーフコーチ(53)が、制球力を向上させるため、キャンプでの“ブルペン改革”プランを披露した。

 リーグ3位に終わった昨季、チーム防御率は同4位の3・63。データを洗い出す中で着目したのは、リーグワースト2位の500四死球(故意四球は除く)という数字だ。制球力アップへ「ブルペンで投げないとコントロールは身につかない」とマウンドの傾斜を使った練習法を示した。

 ポイントは通常18・44メートルの距離を縮めること。正規の距離で制球に苦しむのであればと、17・44メートル、16・44メートルのブルペンを1レーンずつ設置。投手陣が現状を把握し「近い距離で自分の制球力がどれぐらいあるか調べ、どれぐらい良くなったか比較できるようなブルペンを作りたい」と語る。

 現役時代は針の穴を通すコントロールを誇った名投手。少年時代やプロでも同じ練習で制球力を磨いた。遠くのゴミ箱より、近くのゴミ箱の方がコントロール良く投げられる具体例も示し「少しずつ遠くしていくと、18・44でもイメージができる」と力説した。

 今季は延長12回制に戻るが、制球力アップで球数が減れば、完投数が増える。投手陣全体のレベルを上げ、V奪回と日本一を狙う。

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