現役時代の落合博満氏「投手の目線を見てコースを読んでいた」 元阪神中田氏が証言 篠塚氏にも苦戦
現役時代の落合博満氏は投手の目線からコースを読んでいた-。そう回顧したのは1985年に開幕9連勝を含む12勝を挙げ、阪神史上唯一の日本一に大きく貢献したデイリースポーツ評論家・中田良弘氏。現役時代の仰天エピソードとして「落合さんの対策として、スコアラーから目線を逆にして投げてくれと言われた」ことを明かした。
現役時代、プロ野球唯一となる3度の三冠王に輝き、25歳でのプロ入りながら通算2371安打、510本塁打をマークした落合氏。中田氏と落合氏の通算対戦打率は・357だったが、「対策としてスコアラーから『ピッチャーの目を見ているから目線を逆にしてくれ』と。インコースを投げる時は、アウトコースを見て投げてくれって。なかなか難しかったよ」と回顧する。
そして「落合さんはインコースに投げてもスーッと逃げる。すると『あれ?内を待ってるのかな?』と迷う。見逃し方がすごく良かった印象。あれをやられるとピッチャーは難しい」と現役時代の印象を明かした。
また苦戦したバッターには巨人・篠塚を挙げ「外角に投げたら流されて、内に投げたら引っ張られる。三振も少ないし攻めどころが見つからなかった。本当にうまいし、あの時はチームみんなが嫌がっていた。あの走りながら打つのもね」。現役時代、篠塚氏との通算対戦打率は・278。78打席の対戦で奪った三振は2つだった。