日本ハム・金子 祝50歳・新庄ビッグボスに誓い「先発として結果残したい」昨季は未勝利
日本ハムの金子千尋投手(38)が28日、キャンプ地の沖縄県名護市内で自主トレを行った。昨季は0勝4敗、防御率6・21に終わったベテラン。この日、50歳の誕生日を迎えた新庄剛志ビッグボスの下で再起を果たす。
因縁があった。「あれを打たれて登録を抹消された。ちゃんと覚えています」
今から16年前。06年4月18日、日本ハム-オリックス戦(東京ドーム)。二回に本塁打を放った新庄は「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」とその打法をシーズン限りでの引退に絡めて命名していた。七回途中、4番手として金子が登板し、新庄に満塁弾を浴びた。引退表明直後のグランドスラムを「ちょっと異様な雰囲気はあった。球場の雰囲気はすごかった」と鮮明に覚えている。
かつて洗礼を浴びた相手が、指揮官になる。「何かの縁があるというとおこがましいですけど、今、ファイターズで対戦したことがあるのは僕だけですし、新庄さんと現役がかぶっているのもたぶん僕だけだと思う。なんとなく感じるものはありますね」。
再起へ心機一転。下半身を中心に鍛え上げ、新たなトレーニング器具で足の裏、手のひらまでこだわって体を作り直した。「先発として結果を残したい」。ビッグボスの誕生日に、誓いを立てた。