星稜 ラス闘・林監督に恩返し「林先生を笑顔で送り出したい」
「選抜高校野球・選考委員会」(28日、大阪市内)
第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園球場)の出場32校を決める選考委員会が28日、リモートで開催された。
恩師の有終の美を飾ってみせる。星稜(石川)のエース右腕、マーガード真偉輝キアン投手(2年)は「出場校が発表されて実感がわいてきた。甲子園でも自分の投球をしていきたい」と笑顔をみせた。
入学した2020年は夏の甲子園が新型コロナウイルスの影響で中止になった。昨年は夏の石川大会準々決勝を前に、部内に感染者が出て出場を辞退。コロナ禍で夢の舞台への道が閉ざされた先輩を間近でみてきただけに「先輩たちの思いがある。いつもより背負っているものは大きい」と力を込める。
今大会を最後に林和成監督(46)が退任する。1年夏からベンチ入りし、経験を積んでエースに成長した右腕は「最後は自分の力で林先生を笑顔で送り出したい」と初の全国制覇で恩返しすることを誓った。