侍・栗山監督、オリックス・山本にラブコール「一緒に世界一になりましょう!」
「オリックス春季キャンプ」(2日、宮崎)
侍ジャパンの栗山英樹監督(60)が2日、宮崎から12球団のキャンプ視察を開始し、初日は巨人、オリックス、ソフトバンクのキャンプ地を訪問した。あいさつに訪れたオリックスの山本由伸投手(23)には「一緒に世界一になりましょう!」と、日の丸を背負っての共闘を呼び掛けた。
あいにくの曇り空で冷たい風が吹く中、栗山監督のオリックス視察がスタートした。まずはじめに中嶋監督とグラウンドで談笑。ブルペンへ場所を移し、福良GMとも話し込んだ。そこへ、小走りでエース・山本が登場した。
力強く拳を合わせ、熱い言葉を交わす。「一緒に世界一になりましょう!」。指揮官はいきなりラブコールを送り、会話の合間には何度も笑顔を見せた。昨季までは日本ハムの監督として山本と対戦。タイトルを総なめにし、東京五輪でも活躍する姿を目の当たりにしてきた。
「あれだけ投げても楽しそうに野球をやっている。日本の球界を背負ってくれると思うので、楽しみにしています」
右腕も「僕は選んでいただく立場なので、しっかり頑張ります。すごく、選ばれたい気持ちはありますね」と期待に応える覚悟だ。栗山監督については「10年も監督をされた方なので、とてもいい方というのは伝わってきた」と印象を語った。
栗山ジャパンにとって、最大の目標は来年3月に開催予定のWBCでの世界一。そのためにも、山本の存在は必要不可欠だ。球界のエースに届けた共闘宣言。栗山監督の思いはしっかり山本に伝わった。