「日本ハム春季キャンプ」（７日、名護）

　５度の盗塁王に輝いた元阪神・赤星憲広氏（４５）が、日本ハム・新庄ビッグボスのオファーを受け、臨時コーチとして名護キャンプを訪れた。

　野手では５０メートル５秒６の五十幡らへ盗塁の助言を行った赤星氏。五十幡が昨季記録した９盗塁すべての映像を確認した上で「スライディング、スタートがうまくなれば、かなりの盗塁数を期待できる」とポイントを絞っての指導を行った。

　さらにビッグボスと意見が一致し、「野手が意識していることを、バッテリーはやられないようにしないとチームとして成り立たない」とバッテリーには走者が走りづらくなる意識を講義した。

　「一番嫌なのはタイミングを変えられること。（球を）長く持ったり、一定のリズムで投げないとか。けん制がうまいのにけん制をしてこないのも嫌だった」と自身の経験から走者の動きを封じるヒントも伝授した。

　臨時コーチを終え「このチームがどう戦うか楽しみ。（古巣の）阪神と同等に気になると思う」と赤星氏。ビッグボスが作る新たなチームに期待を寄せていた。