ヤクルト・清水 松坂氏からスライダー“直伝” 3年連続タイトル奪取へ直談判
「ヤクルト春季キャンプ」(7日、浦添)
ヤクルト・清水昇投手(25)が、視察に訪れた元西武で野球評論家の松坂大輔氏(41)にスライダーの伝授を直談判した。3年連続のタイトル奪取を誓い、望んだのは「新しい風」。苦手だった球種の向上へ、勇気の一歩だった。
ブルペン投球の前に、先輩の石川からも背中を押され、松坂氏の元へと向かった。自己紹介を終え、「スライダーなんですけど、速くて小さいのを投げたいんです」。その場で握りを教わり、約6分間助言に耳を傾けた。すぐさまブルペンで実践。この日投じた63球の中に織り交ぜた、6球の「松坂スライダー」に手応えを得た。
「自分の中でもフィーリングが合いましたし、今までみたいにばらつくような感じもなかったのでよかった」
昨季の課題から逃げない。「(昨季阪神・サンズに被弾した)開幕戦も、交流戦もスライダーを投げたときの結果がよくない」と清水。目指す3年連続での最優秀中継ぎのタイトル獲得となれば、NPB史上初の快挙だ。大きな目標を掲げ、結果だけを求めて、貪欲に突き進む。