ヤクルト・石川 42歳で熱投173球 21年目でもルーティン変えず投げ込み

 「ヤクルト春季キャンプ」(8日、浦添)

 ヤクルトの石川雅規投手(42)が、ブルペンで今キャンプ最多の173球を投げた。第2クールが終了までで既に596球。「反復練習」と位置づけた第1、2クールを終え、5度のブルペン入りをするなど、「いい準備ができている」と充実の表情で振り返った。

 乾いたミットの捕球音がブルペンに何度も響く。この日は打者に立ってもらうなど、より実戦に近づけた内容だ。今年で21年目のキャンプ。若い頃から投げ込むルーティンは変わらず、「一番大事なのはキャッチボール。投げるのが仕事ですから」。ブルペンで100球以上を投じたのは4回を数えるなど、投げ込みが続いている。

 先輩たちが歩んできた足跡が道しるべだ。石川は元中日・山本昌、DeNA・三浦監督の名前を挙げ、「もっと投げられている先輩はたくさんいる。そういう先輩方から話を聞いて、見てきたので」と長寿の秘訣を学んできた。

 今季はオリックス・能見と並んで球界最年長投手として戦う1年。貪欲な姿勢で目指すは自身10度目の開幕投手だ。10日からの第3クールでは打撃投手も務める予定で「準備はできているのかなと。あとは打者が立って、どう抑えていくか」。43歳シーズンを迎えるベテランがさらなる進化を目指し、居場所を守り抜く。

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