ヤクルト・村上 志願の今季初実戦で“一発回答”1軍合流わずか4日 高津監督も「ビックリ」

 4回、ソロを放つ村上
 4回、ソロを放ち、にやけた口元を押さえながら森岡コーチ(右)とタッチする村上(撮影・棚橋慶太)
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 「練習試合、ヤクルト2-6楽天」(22日、ANA BALL PARK浦添)

 新型コロナウイルスに感染し調整が遅れていたヤクルト・村上宗隆内野手(22)が22日、志願した今季初実戦でいきなり本塁打を放った。1軍合流からわずか4日で、不安を一蹴する“一発回答”。いきなり左中間へのアーチを描き、見つめた高津監督も思わず「ちょっとビックリしましたね」と驚いた。

 「投手の球を見たい」と志願して出場した2打席。最初の打席は、東京五輪でチームメートだった田中将と対したが、結果は一ゴロ。「少し引っかけちゃった」と修正して向かった2打席目に、衝撃弾が待っていた。

 2番手・安楽との対戦。カウント1-1からの3球目だった。144キロの直球を振り抜くと、打球は左中間フェンスを軽々と越える。「安心というよりかは、実戦の球を見てみるという感覚だったので、良かったかな」。“今季1号”に、満面の笑みがあふれた。

 連覇に燃える主砲に、またも不測の事態が襲ったキャンプイン前。1月27日に、自身2度目となる新型コロナウイルスの陽性判定を受け、2軍キャンプスタートが決まった。今月19日に1軍合流し、すぐさま迎えたこの日の打席。「この時期に試合に出られるとは正直本人も思っていなかったでしょうし、僕も想像していませんでした」とは指揮官。貪欲に、駆け足で遅れを取り戻していく。

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