新庄監督が西崎OB会長と会談 トレンディーエースにも「若い人にも教えてあげて」お願い
「日本ハム春季キャンプ」(23日、名護)
新庄剛志監督(ビッグボス)と西崎幸広OB会長が“立ち話”会談をした。新庄監督からは、「若い人にも教えてあげてください」とお願いされたといい、「本当に研究熱心」と舌を巻いていた。
2人が話していたのは、約20分。時に身ぶり手振りを交える熱の入りようだった。新庄監督から質問を受けていたという西崎氏は、「俺の投球フォームを覚えてくれていて、どういう意図でやっていたのかを。(こちらが)説明したら『若い人にも教えてあげてください』ということでした。マネしてくれ嬉しかったよ。本当に研究熱心で、いろんなことをやりたいというか。そういうことを持っているなと。特に投手のことは(監督は)分からないじゃないですか。だからそういうのを聞いてきている。すごいなと思いました」と感心していた。
室伏広治スポーツ庁長官が24日に来場予定であるほか、キャンプ序盤ではタレントの武井壮も臨時コーチを務めるなど、球界の内外を問わず、多くの人がキャンプを訪れ、選手を指導することもあった。「そういうのも新庄監督だから来るのであって。すごい人脈持っているなと思います」と西崎氏も語っていた。
80年代末から90年代にかけて活躍し「トレンディーエース」の異名をとった西崎氏だが、新庄監督の就任がきっかけになって注目度が高まったことには「久しぶりでしょ」寂しさもある様子。ただ、「プロ野球を変える、日本ハムを変えていくという意味ではすごい人材を選んだなと。多分彼しかできなかったことだなと思います。実際、見ていても違うでしょ?(報道の)扱いも違うんでね。本当にやりたいことをやっていて面白いなと」と変化を感じているようだった。
チームの雰囲気についても、「去年までのファイターズよりも若い選手はいきいきしている。現場の雰囲気が明るくなった。今、野球が楽しいんじゃないかな。やりがいがあるというか。埋もれていた選手が出てくる可能性が十分ある。そこに期待したい」と語った。
ちなみに、新庄監督は日本ハムのOB会に入っていたのか?と聞かれた西崎氏は「ユニホームを脱いだらOB会に入りますが、今は現役なんで。(引退後は)バリに行っちゃったんで…。OB会はあーしろ、こーしろとは言わない」と振り返った。