ヤクルトがノーノー継投達成 OP戦5年ぶり快挙 鉄壁救援陣は今季も健在

(左から)梅野、石山、今野、清水、坂本、大下、杉山
 9回を締めて7投手による無安打無得点試合を達成し、笑顔でタッチを交わすヤクルトの杉山(左端)
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 「オープン戦、ヤクルト5-0楽天」(26日、ANA BALL PARK浦添)

 ヤクルトの鉄壁リリーフ陣は、今季も盤石の調整ぶりだ。オープン戦初戦となったこの日は、中継ぎ陣7投手の継投によるブルペンデー。オープン戦では17年にソフトバンクが広島相手に達成して以来、5年ぶりとなるノーヒットノーランリレーで幕を開けた。

 昨季のチームを日本一に押し上げた清水、石山、今野らが安定の初実戦を迎えると同時に、昨季苦しんだ梅野の快投が光った。この日は“先発”を任され、3回を無安打無失点。勢いをつけると、無安打無失点のバトンを後続に渡した。

 今季の実戦は2試合目。前回登板後からシャドーピッチングを多く取り入れ、「下半身主導で、自分の体の中で操るということを意識してきました」と修正した。この日の最速は149キロを計測。外野への当たりも左飛の1度だけで、高津監督も「狙われている真っすぐで抑えられる投手を目指してほしいと思っている。今日に関してはそれができたのかな」と目尻を下げた。

 リーグ制覇、20年ぶりの日本一時には不在だった。ケガに泣いた悔しさがある。「常に投げられる体を維持して、1年間1軍で投げたい」と梅野。目指すは19年以来の勝ちパターン定着だ。梅野の放った光は中継ぎ陣をさらに強く、明るく照らす。

 ◆オープン戦のノーヒットノーラン ソフトバンクが17年3月25日・広島戦(ヤフオク)で松坂、五十嵐、サファテの継投で達成して以来。セ・リーグトーナメント、12球団トーナメントも含め、2リーグ制後は10度目。54年の阪神・小山正明(中日戦)、88年の南海・西川佳明(ヤクルト戦)と西武・郭泰源(広島戦)は完投で達成している。

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