新庄ビッグボス 本拠地初戦は白星発進 1安打で勝利もぎ取る“ペッパー師匠”佐藤が千金打
「オープン戦、日本ハム1-0ヤクルト」(2日、札幌ドーム)
日本ハムが打ったヒットはたったの1本。それでもベストメンバーで臨んだ昨季の日本一チームから勝利をもぎ取った。本拠地初戦を白星で飾ったビッグボス。「楽しかったでしょう?今日!」と切り出すと、独演会状態となった。
万歳しながらくるくると回って喜びを表現したのは、0-0のしかも無安打で迎えた七回2死三塁の場面。追い込まれた佐藤が放った打球はふらふらと上がって中堅、右翼、二塁後方のちょうど真ん中に落ちる決勝の適時二塁打となった。
「守りで勝つ、1安打で勝つ。1安打で勝つ試合を60試合くらいしたいな。ノーヒット勝ちってあるのかな。うちのチームならできるよ」
キャンプから指導してきたことが実演された。「追い込まれたらペッパーで打て、当てれば何かが起こる」を実践してきた“ペッパー師匠”こと、佐藤が決勝打。口酸っぱく指導してきた中継プレーでも、四回1死一、二塁からの飛球を捕った中堅・細川から遊撃・石井を経由して三塁・浅間へ渡り、二走を刺した。
ビッグプレーが出る度にベンチから拍手を送ったビッグボス。「守備がいいし、ピッチャーもよかったし。ねえ、言うことないでしょう?」と選手たちを絶賛した。
「ちょっとドキドキする試合っていうものを見せられた。どんどん『ファイターズの試合って面白いよ』『球場に見に行こう』ってなれば。球場で見ないと、この面白さは分からないというところを続けられたら」。本拠地初勝利の余韻に浸りつつ、さらなる進化をもくろんだ。