日本ハム・今成スカウトが急死 ダルビッシュ&大谷担当 今春名護も元気に視察
日本ハムは3日、チーム統括本部スカウト部の今成泰章(いまなり・やすあき)氏が劇症型溶血性レンサ球菌感染症のため、2日午後8時35分に埼玉県朝霞市内の病院で急死したことを発表した。66歳だった。
今成氏は1978年にプロ未経験ながら阪神でスカウト人生をスタート。和田豊、中西清起、桧山進次郎らを発掘し、チーフスカウトも務めた。03年からは日本ハムへ移り、ダルビッシュ有や大谷翔平の担当スカウトとして両選手の入団に尽力するなど、粘り強い交渉力は「マムシの今成」とも称された。
関係者によると今成氏は今春の名護キャンプも視察するなど精力的に活動していたが、帰京後に体調を崩して入院。そのまま帰らぬ人となった。明るい人柄で、他球団のスカウトからも慕われる存在だったという。
この日、日本ハムの練習前には黙とうがささげられた。阪神時代から親交があった新庄ビッグボスは「お前は必ず1軍でスターになれるから、しっかりやっておけよ」と声をかけられたことを明かした。その上で「スカウトが大好きで大好きで仕方ない方だった。自分が目をつけた選手が1軍の舞台で活躍するっていう姿をものすごく幸せに感じていた方だった。残念で仕方ない」としのんだ。
通夜は6日午後6時より、告別式は7日午前10時30分より「しののめの里第3式場」(埼玉県富士見市下南畑70-1 TEL049-275-3030)にて。喪主は長男の今成優太氏。次男は阪神、日本ハムで活躍した野球解説者・亮太氏。