「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」（４日）

　第９４回選抜高校野球大会（３月１８日開幕）の組み合わせ抽選会が４日、オンラインで開催され、出場３２校の対戦カードが決まった。

　東洋大姫路（兵庫）との伝統校対決に、楽しんで挑む。対戦相手が決まり、高知・浜口佳久監督（４６）は「伝統校に恥じない戦いをしたい」と決意を新たにした。高知中を率いて４度の全国制覇を果たした実績を持つが、監督として甲子園は初出場。今大会での退任が決まっている東洋大姫路・藤田監督に“１年目”監督として真っ向から挑戦する。

　藤田監督と１日でも長く野球を。相手は、強い思いで向かってくるはずだが、勝利への思いは高知ナインも負けていない。「藤田監督の作り上げたチームと対戦できる。初心を忘れず、子供たちがどうすれば甲子園を楽しめるのか、ひたすら考えてやっていきたい」と、前向きに語った。

　主将の谷崎陽外野手（２年）は「熱くなり過ぎると焦りが出る。声を掛け合って冷静にいきたい」と、静かに闘志を燃やす。１年先輩の阪神・森木が成し遂げられなかった聖地１勝へ「束になっていくことが大事」と全員野球を誓った。