ヤクルト・高橋 虎狩りOK 今季初実戦で万全3回0封 コロナで出遅れから挽回
「オープン戦、中日5-1ヤクルト」(5日、バンテリンドーム)
今季初実戦を終えたヤクルト・高橋奎二投手は、少しだけホッとした表情を見せた。3回1安打無失点。昨季から取り組むカットボールの手応えもあった。「思ったよりもバッターの反応がよかった」。実戦の中でしか見えない収穫と課題。高津監督も開幕へ、GOサインを出した。
昨年の後半から挑戦していたカットボールを効果的に試した。初回には大島を142キロのカットボールで空振り三振、二回には高橋周のバットも空を切らせた。「有効的に使えるのかなと感じた」と納得顔で振り返る。
苦手だった左打者へ、成長を示すボールでもある。「僕の場合、バッターは真っすぐを狙ってくる」とし、その中で見いだしたのがカットボールだった。キャンプでのシート打撃時には、同僚の村上にも投じ、その後は積極的に“取材”。今オフから開幕投手を狙うと公言すると、進化だけを求め、貪欲に課題と向き合ってきた。
1月下旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、キャンプは出遅れたが、「全体的には順調にきている。開幕は問題ないんじゃないですか」とは指揮官。このまま調整を進めていけば、阪神との開幕3連戦での登板が見込まれる。開幕まで残された時間は約3週間。じっくりと準備を続けていく。