楽天・石井監督 自己最速153キロの小峯に「もう少し精度高く」
「オープン戦、阪神3-1楽天」(6日、甲子園球場)
育成から支配下を目指す楽天・小峯新陸投手(20)が1イニングを三者凡退に抑える好投。右腕は「腕は振れていたけど、制球力を磨かないといけない」と表情を引き締めた。
七回に4番手としてマウンドに上がると自己最速を更新する153キロの直球を軸に投球を組み立て、変化球で三振を奪うなどわずか11球で危なげなく投げきった。この日が自身初の甲子園のマウンドで「高校から夢で追ってきた場所なので投げられてよかった」と自然と笑みがこぼれた。
小峯は育成選手ながら春季キャンプ1軍メンバーに名を連ね、練習試合から積極的に起用されてきた。ここまで実戦5試合の登板で4回1/3を投げ1失点と安定した投球を見せている。
そんな右腕の投球について石井監督は「もう少し精度高くピッチングしていくことが大事」とやや厳しめの評価。続けて「1軍で活躍することを想像して見ているので」。言葉の意味は期待の裏返しだ。
残りの支配下枠は「2」で狭き門となっているが「結果を出していけば必ず登録されると思っている」と気合十分。若き豪腕は支配下を目指し懸命に腕を振り続けていく。