新庄マジック采配ズバリ ガラポンで清宮スタメン落ち→代役活躍、本塁打サインも?

8回、万波の本塁打に驚く新庄ビッグボス(撮影・中島達哉)
8回、ソロを放った万波を三塁コーチとして迎える(撮影・高石航平)
1回、万波の先制二塁打で生還した郡(左端)を迎える
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 「オープン戦、日本ハム4-1巨人」(6日、札幌ドーム)

 盛り上がりが最高潮に達したのは八回裏だ。ヘルメットをかぶった日本ハム・新庄剛志ビッグボス(50)がベンチから登場。そのままチアガールと一緒にジャンプして楽しませ、オープン戦で初めて三塁コーチについた。

 1死後、打席に万波を迎えると、バックスクリーン方向を指さすジェスチャー。初球の直球を捉えた打球は、なんとバックスクリーンに達するオープン戦2号ソロとなった。

 試合後、会見中に万波が横を通ると記者との会話を中断。「オレのサイン分かった?バックスクリーンにホームラン打てって」。万波に「全然見てなかったです」と言われて、ずっこけたが“マジック”さく裂の一日だ。

 試合前には先発メンバーだけ決め、ガラポン抽選器で打順を決定。その中に赤い玉を1つしのばせた。“当選”した人はベンチスタートになる恐怖の儀式。引き当てた清宮はスタメン落ちとなった。

 そんな采配が吉と出る。初回だ。清宮に代わって抽選でスタメンを勝ち取り、1番に入った郡が初球を左中間二塁打。続く万波も初球を左翼線二塁打。キャンプから指導した積極打法で、たった2球で先制に成功。「でき過ぎ。なんなら、1球で2点とりたいわ」と笑わせつつ「このチャンスを必ずモノにするっていう集中力があった」とたたえた。

 初戦は上沢に監督を託したため新庄監督としては勝率10割。4連勝で同率首位となった。「オープン戦調子よかったらシーズンは5位、6位。オレたちの時代からそういうふうだった」と気にしていない。それでもその原動力を「乗ってるから。選手たちが。個人個人がこの場所で自分のために活躍したいっていう」-。新庄式野球の浸透に確かな手応えがあった。

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