大阪桐蔭 25安打20点で関学を圧倒 目指せ全国4冠!選抜へ仕上がり上々

 「練習試合、関西学院7-20大阪桐蔭」(7日、関学大グラウンド)

 大阪桐蔭が7日、西宮市の関学大グラウンドで関西学院と練習試合を行い、20-7で圧勝した。今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(2年)が2打席連続本塁打を放つなど、5本塁打を含む25安打を放った。昨秋の明治神宮大会を制し、今大会でも優勝候補に挙げられている常勝軍団が上々の仕上がりを見せた。

 無敗の王者へ視界良好だ。大阪桐蔭打線が猛威を振るった。何度も快音が響き渡り、5本塁打を含む25安打で20得点を挙げた。それでも西谷浩一監督(52)は「打撃はまだまだです。試合を重ねながら、いろんな課題を見つけてやっていくつもりです」と満足することはなかった。

 初回から強烈な破壊力を見せた。先頭の伊藤櫂人内野手(2年)の中前打をきっかけに、いきなり1死満塁の好機を作ると、5番・丸山一喜内野手(2年)が変化球を捉え、右前へ先制の2点適時打。1死一、二塁では田井志門外野手(2年)も右前適時打を放つなど、この回一挙5点を奪った。

 二回は犠飛で追加点を奪い、なおも1死二塁のチャンスで4番・海老根優大外野手(2年)が右中間を破る適時三塁打で加点。さらに丸山の右前適時打でリードを大きく広げた。三回には2者連続アーチが飛び出すなど打者10人の猛攻で6得点。五回までに19安打15得点と強力打線が本領を発揮した。

 今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(2年)も豪快な打撃を披露した。先頭で迎えた六回、左腕のカーブを捉えて左翼席へ運ぶソロアーチ。八回にも2打席連発となる本塁打を左翼後方の防球ネットに突き刺した。中軸の3番に座り、6打数4安打2打点と大活躍。ただ、反省も忘れない。「仕留めきれる球を仕留めきれなかった」と課題を口にした。

 史上2校目の全国4冠(明治神宮大会、春夏の甲子園、国体)制覇を目指している大阪桐蔭。センバツはその通過点に過ぎない。初戦は大会第6日第1試合で鳴門と対戦。松尾は「全員で戦ってくる印象。粘り強く戦っていきたい」と気合を入れ直した。明治神宮大会に続く目指す頂点へ。まずは最善の準備を整え、初戦に挑む。

 ◆松尾汐恩(まつお・しおん)2004年7月6日生まれ、17歳。京都府精華町出身。178センチ76キロ。右投げ右打ち、捕手。川西小1年から野球を始め、精華中では京田辺ボーイズに所属。大阪桐蔭では遊撃手から捕手に転向した1年秋からベンチ入りし、2年春夏連続で甲子園出場。高校通算19本塁打。

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