「オープン戦、日本ハム５－５ロッテ」（８日、鎌ケ谷スタジアム）

　驚異的な粘りでドローに持ち込んだ新庄ビッグボスは、八回に代打で同点３ランを放った万波について「あれ以上の結果ないでしょ。雰囲気あると思ったんで、いくぞって。田宮くんも打たせたかった。その前ね、いいヒットを打ってたし。でもここは同点を狙いにいく場面かなと、いうことで右左関係なく（代打で）いって」と起用した理由を説明した。

　６日の巨人戦ではバックスクリーンに一発を放ち、三塁ベースコーチに立った新庄ビッグボスの一発指令に答えていた若手のホープ。これでオープン戦の打率は・４３８、３本塁打、６打点となり「今日はね、分からん！みんなに言い過ぎて。誰に何言ったかあんま覚えてないのよ。プレーを見て、思いついたことを言いに行って、自信を持たせて、結果を出させての繰り返しかな。何かいいこと言ったんじゃないかな」と明かした上で「でもね、万波くんがホームランを打つ前のアウトコースの低めを去年なら手を出していたところを、あれを見逃せたのがホームランにつながったんだよということは言ったかな。終わった後に。その前の高めも振ってたと思う。やっぱ結果ほしいから。今は打席で余裕を持ちなさいと。大丈夫。必ず大丈夫だから。余裕はあると思わない？打席で。ここも、ここも見逃して。だからあれが、バチーンと打てるんですよ。びっくりしたよね。本当にまた打ちよった。勘弁してよって」と成長に目を細める。

　代打起用もズバリとはまった形になり「なんとなくね。結果論ではなくて、あの場面はやっぱ調子のいい万波くんでしょう。でもね、それは勝ち負けとかよりも、その場面、場面の状況のプレースタイルをとっただけであって。でもね、別に２アウトセカンドからでも練習、このバッターはエンドランできるだろうかっていうテストもするだろうし」と語ったビッグボス。

　同点の九回、無死一、二塁で佐藤に送りバントを指示した場面についても「今日は佐藤くんにバントを（やらせた）、ペッパー（打法）でいい結果を出していたし、今度は彼のサバイブ（生き残る道）をもっともっと増やすためには、バントを。今日は失敗したけど、悔しいんじゃない？本人は。バントも決めて、いい場面でも打ててというふうに選手は思うと思いますね」と期待を込めた。