楽天の石井一久監督は１０日、則本昂大投手（３１）を２年ぶり７度目の開幕投手に起用すると明らかにした。６度務めた岩隈を抜き、単独で球団史上最多となる。２５日の開幕戦は、楽天生命パーク宮城でのロッテ戦。昨季はチームトップの１１勝を挙げており、石井監督は「昨年は一番勝った投手だし、イニングもしっかりと投げてくれる」と期待を込めた。

　則本は実戦初登板だった２月２４日の巨人との練習試合で、右足首を負傷して三回途中で降板。ただ４日の阪神とのオープン戦は４回１失点と好投し、順調な回復ぶりを示した。勝利投手となれば開幕戦通算４勝目となり、球団最多記録を更新する。「任されることはすごく光栄。チームとしていいスタートが切れるように勝ちたい」と気持ちを高めた。

　１１日にはＤｅＮＡとのオープン戦（静岡）に先発予定で、１０日はキャッチボールなどで調整。開幕まで２週間となり、より力強さを出すこととフォークボールの精度向上をテーマに調整を進める。

　また、１１日は東日本大震災から１１年の節目の日。「風化させないために東北を背負ってプレーもしている。常に心に刻んでファンのためにという気持ちを持って、あした（１１日）一日は過ごしたい」と背筋を伸ばした。