大瀬良、菅野ら開幕投手8人が“競演” プロ野球開幕まで2週間 順調な仕上がり目立つ

 力投する先発の大瀬良(撮影・立川洋一郎)
 3回、マウンドで汗を拭う菅野(撮影・北村雅宏)
 先発し力投する則本(撮影・中田匡峻)
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 25日のプロ野球開幕まで残り2週間。11日に行われたオープン戦で各球団の「開幕投手」たちが顔を揃えた。試合前までに開幕投手が決定していたのは8人。そのうちロッテの石川歩投手(33)を除く7人が登板し、それぞれが現時点での状態を確かめた。

 4年連続で開幕戦のマウンドに上がる広島の大瀬良大地投手(30)は日本ハム戦に先発し、5回を4安打4奪三振1失点。「全体的にいい感じで空振りが取れていました」とフォークの仕上がりに白い歯をこぼした。

 2年ぶり7度目となる楽天の則本昂大投手(31)、初の大役を務めるDeNAの東克樹投手(26)は先発で投げ合った。

 5回1安打2奪三振で無失点の則本は「球数は多くなってしまったけど、とりあえずゼロだったのは一つ収穫かなと思います」と手応え。事前に設定していた60球を超えたため4回2/3で降板した東も、3安打無失点の好投。「コースを間違えることなく抑えることができたのは一つの収穫」とこちらも視界良好だ。

 5年連続8度目となる巨人の菅野智之投手(32)はオリックス戦に先発し、4回を7安打6失点。右打者への内角スライダーを試す意図があったが、「結果的にこれだけ点を取られたので反省しなきゃいけない」と表情を引き締めた。

 3年ぶり3度目のソフトバンク・千賀滉大投手(29)はヤクルト戦に先発して4回2安打1失点。2年連続2度目の高橋光成投手(25)はロッテ戦に先発して5回2安打無失点、2年ぶり4度目となる中日・大野雄大(33)は阪神戦で6回を5安打2失点と、いずれも順調な仕上がりを示した。

 9人目の開幕投手も決まった。大野雄と先発で投げ合った阪神の青柳晃洋投手(28)は7回を4安打6奪三振1失点と好投。試合後、矢野監督が「前回の登板が終わったときに『行くぞ』と言った」と初の開幕投手を明言した。

 また、開幕投手が確実視されているオリックスの山本由伸投手(23)も、巨人戦で5回6安打6奪三振無失点と万全の投球をみせた。ヤクルト、日本ハムは現時点で未定となっている。

 それぞれに手にした収穫と課題。エースたちは微調整を施しながら中6日で18日のオープン戦最終登板に臨み、さらに中6日で栄えある開幕戦に向かう。

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