プロ注目の近江・山田が復帰登板で快投 阪神など複数球団スカウトが視察
「練習試合、智弁学園1-3近江」(12日、皇子山球場)
近江が今年初の練習試合を行い、今秋ドラフト注目の最速148キロ右腕・山田陽翔投手(2年)は6回を投げて1安打1失点(自責点0)と好投した。
右肘を痛め、昨夏の甲子園準決勝・智弁和歌山戦以来となるマウンドに上がった山田。阪神や広島など複数球団のスカウトが見つめる中、状態を確かめるように初回から丁寧な投球を披露した。立ち上がり、簡単に2死を奪うと、3番打者をカットボールで空振り三振に仕留めて三者凡退。その後も、安定感のある投球を続けた。
この日の最速は142キロを計測。久しぶりの実戦マウンドを終え「甲子園以来の登板になったんですけど、感覚としてはすごくよかったのかなと思います」と明るい表情を浮かべた。
昨秋の近畿大会は、金光大阪に敗れて8強。1月28日のセンバツ出場校発表時に連絡は届かなかったが、すでに次の目標に向かっている。「日本一という目標は変わらない。(春の)滋賀県大会で圧倒的な優勝をして夏にはずみをつけたい」と山田。再び聖地のマウンドに立つために、右腕はさらなる進化を遂げる。