国学院久我山 イチロー氏の走塁生かす 有田工と「どっちが最後に1をつけられるか」
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕)に出場する国学院久我山(東京)の尾崎直輝監督(31)が12日、オンラインで取材に応じ、有田工(佐賀)との初戦に向けて「終盤勝負で競ったゲームの中でどっちが最後に(スコアボードに)1をつけられるか。そういう戦いになってくると思うので、粘り強く集中力を発揮して戦いきりたい」と意気込みを語った。
昨年11月末に米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)に臨時指導を受けた同校。主に走塁面で教えをこい、この冬の練習でチームに浸透させてきた。現在はゲーム形式や練習試合など実践を行っていく中で「イチローさんから教えていただいたベース周りの技術とかはうまいこと生きている」。ただ、さらに試合を重ねていくことで「われわれの力になっていく」と選手らの伸びしろに期待する。
センバツ開幕まで1週間を切り、この日の午前のミーティングでは目標を再確認。指揮官は「『選抜1勝、そして久我山の歴史をまずは塗り替えることが今の僕たちの目標です』と選手たちが言っていた。その目標を達成するために彼らの力を発揮させてあげたい」と力を込めた。