花巻東・佐々木麟太郎 復調の兆し 両肩手術明け練習試合で52号「まず戻すこと」

 打撃練習する花巻東・佐々木
 両肩の状態について語った花巻東・佐々木麟
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 「選抜高校野球」(18日開幕、甲子園球場)

 花巻東(岩手)が12日、代表取材に応じた。注目の1年生スラッガー・佐々木麟太郎内野手は両肩手術から回復してきていることを明かし、センバツに向けて「(甲子園は)聖地だと思っていたので、とにかく今はグラウンドでプレーできることが楽しみ」と高揚感を漂わせた。

 昨年12月に両肩を手術し、この冬はリハビリに専念。約3カ月間バットが振れなかったが、今月上旬から肩に負担をかけないように工夫しながらボールを打つなど、感覚を取り戻している最中だ。

 チームは関西で4試合の練習試合をこなし、佐々木も数試合に出場。「感覚的にはまだまだよくないので、とにかくまず戻すことに精いっぱいです」と状態は思わしくないが、高校通算52本塁打目となる本塁打を放つなど復活の兆しは見えてきている。

 甲子園でもアーチに期待がかかるが、自身の現状を踏まえた上で「本塁打にこだわることなく、なんとか強い打球を打ってその延長線でスタンドに入れば」。父でもある佐々木洋監督も、初戦の市和歌山戦が大会5日目ということもあり、「時間をもらえてありがたかった。最大限の状態でセンバツに持っていければ」と少しでも状態を上げるため、調整を続ける。

 11日には東日本大震災から11年が経ち、「部員にも沿岸出身者が多いので、岩手の方々や東北の方々に、自分たちのプレーで明るいニュースを持っていけるようにしたい」と佐々木。怪物スラッガーが故郷の思いも背負って、憧れの舞台で大暴れする。

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