清原和博氏 中日・根尾を分析「すごく悩んでいると思う」ポイントは“欠点より長所を”
西武、巨人、オリックスでプレーした清原和博氏(54)が13日、TBSラジオ「石橋貴明のGATE7」(日曜、前7・00)に出演。パーソナリティーを務めるとんねるずの石橋貴明(60)と、中日の根尾昂外野手(21)について議論した。
清原氏は今年2月、中日の1、2軍キャンプを視察。立浪和義監督とも根尾について話したことを明かし「肩がすごいらしい」と語った。石橋から「僕は気になっているんですよ」と言うと、打撃の印象について清原氏は「今はすごく悩んでると思う」と分析した。
その理由として「僕が見に行った時は、コーチと付きっきりで練習していたんですけど。どれだけその練習を理解してやっているのか」と指摘した上で、「みんなの言うこと聞いてると、打ち方が分からなくなるんですよ。根尾選手はマジメなので、全部を聞いちゃってると思う。そういう考え方もあるんだなと理解せず、一生懸命にそればっかりやっちゃう」と、性格面の素直さを心配した。
清原氏はPL学園から、1985年度のドラフト1位で西武入団。ルーキーイヤーの86年シーズンでは、新人王に輝くなど126試合の出場で打率・304、31本塁打、78打点と、驚異的な数字を残した。
「何でそんなに打てたの」と問う石橋に対し、清原氏は「僕の場合は球団が守ってくれたんです」と即答。「監督の森さん(祇晶氏)が、清原を一切触るなと。あとは打撃コーチの土井さん(正博氏)。1年目は何も言われなかった。僕は内角に弱点があったんですが、欠点を直すより、長所を伸ばせと守ってくれた」と感謝した。
話す言葉にも熱を帯びた清原氏は「ドラフト1位、2位で入ってくるって、それだけいいものを持ってるんです。まずはそこを見守ってあげてほしい」と力説。「打者がベースの4つ角を、全部打てるってまずない。まずは選手のいいところを伸ばしてほしいですね」と持論を語った。
根尾は大阪桐蔭時代、甲子園で春夏連覇を達成したスーパースター。石橋が「監督の指導で覚醒しないかな」と聞くと、清原氏は「可能性は十分あります。4年目で結果が欲しいところ。指導はコーチに任せているみたいですが要所、要所で自分も教えていくと思う」と話し、立浪監督の育成手腕に期待した。