オリックス・紅林 あるぞ開幕「3番・遊撃」 1軍スタメン復帰即1号
「オープン戦、オリックス1-4中日」(13日、京セラドーム大阪)
もう不安はない。オリックス・紅林が放った豪快な一発で、誰もがそう確信した。1軍のスタメン復帰戦で、オープン戦の第1号。それも、昨季のセ・リーグ最優秀防御率を獲得した柳から打ってみせた。
2点を追った六回無死。2ボールから柳の直球を完ぺきに捉え、左中間席へ運んだ。「真っすぐを狙って、それをはじき返せた」と納得の一打。中嶋監督の3番起用に、一発回答で応えた。
右肩の不調から12日に1軍へ合流したばかり。ただ、練習から元気いっぱいだ。今季の目標は遊撃手で全試合出場。さらに「チームの主軸を打ちたい」と3番も狙っている。「下位打線より、やってやろうという気持ちになる」とこの日も、吉田正や杉本の前を打つ喜びを実感していた。
指揮官も「もしはまれば、打順が厚くなってくる。厚みはほしいですよね」と紅林の3番構想を否定しなかった。同僚の宮城やロッテ・佐々木朗らと同世代の大型内野手。この男もスケールの大きさを感じさせる。