「選抜高校野球」（１８日開幕、甲子園球場）

　日本高野連は１７日、第９４回選抜高校野球大会の出場が決まっていた京都国際が、野球部関係者１３人の新型コロナウイルス感染を受けて出場を辞退すると発表した。近畿地区の補欠１位校だった近江（滋賀）が繰り上げ出場することになり、京都国際の予定だった大会第２日の第２試合で長崎日大と対戦する。

　突然のセンバツ出場にも浮かれる気持ちは一切ない。繰り上げ出場となった近江の主将・山田陽翔投手（３年）は代表取材に応じ、「出場できるうれしさよりも、辞退されたチームのことを思うと、いたたまれない気持ちのほうが強いです。しかし、与えられたチャンスなので、チーム一丸となって全力プレーで頑張りたい」と気持ちを引き締めた。

　新型コロナウイルスの集団感染を受けて、京都国際が出場を辞退。代わりに近畿地区の補欠１位校の近江が繰り上げとなり、４年ぶり６度目の出場となった。

　大会第２日の第２試合で、京都国際との対戦が決まっていた長崎日大と戦う。

　多賀章仁監督は「試合に向けて最善の準備をして挑まれる初戦が、目の前であったことを思うと、監督さんの無念さは計り知れません。その思いを心にとどめ、初戦に向けてできる限りの準備をして臨みたいと今は考えております」と話した。辞退校の思いを背負い、初戦へと臨む。